キミの前に夕焼け



「で、桜華…綾崎颯くんとはどうなったの!?」



久しぶりの2人の帰り道、待ちきれないという様子で聞いてくる桃。




「どうっていうか…どうもないよ?」



だってホントに何もない。


あれ以来好きとかも言ってくれないし。


そういう話題にはならない。



あたしにさめたのかもしれないって、


だから会えないのかもしれないって、



不安になっちゃうくらいで…。




え~、と桃からブーイングを受けながら下を向いた。




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