キミの前に夕焼け



あたしは壁に押し付けられて、顔の横には颯くんの手。



見とれてしまうくらい綺麗な顔で、あたしに囁く。





「俺のこと、好きなの?」




突然に図星をさされて、反応できない。



そう、だなんて絶対言えない。


違う、なんて嘘もつけない。



あたしはただ目を逸らすだけ。




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