横で眠る「あなた」【未完】
第9章
先輩は私をからかっていると結論づけた私は「からかわないでください。先輩には気になる子がいるんですよね？それなのに私に告白って変じゃありませんか？」と言った。

そうすると、理先輩は「別に変じゃない。
きみがどうして僕に気になる子がいる事を知っているのかは、わからないど、気になる子っていうのは、きみの事だ。だから、ちっとも変じゃない。」と言った。
考えてもいなかった事だった為、又混乱してしまった。

それでも、なんとか「理先輩には、肩を組めるほど仲のいい女の子がいるんですよね？それなのに、私まで気になるですか？」と言った。
理先輩は、一瞬困ったような顔をして、「なぜそう思うの？」って聞いてきた。

「何故って。理先輩は踊ってる時も肩を組んでる時も、恵子と奏先輩の背の差のことを言ってましたよね？経験がある口ぶりでした。」
「一緒に踊ったり、肩を組む女の子がいるんですよね？」と再び私は聞いた。
「確かにそういう経験はあるよ。でも、その女の子は、「彼女」じゃない。ただの幼馴染だ。」

「彼女の学校の学園祭の後夜祭で、せがまれて踊っただけだ。肩を組んだのも、せがまれて仕方なくだった。特別な気持ちはないよ。」と理先輩は言った。
そして、「もう一度聞くよ。つきあって欲しい。返事をくれないか？」とも言った。

「まだ、先輩のこと好きなのかは良くわかりません。でも、先輩とこのまま離れるのは、イヤです。」
「それでも、良ければおつきあいさせてください。」と私は理先輩に返事をした。

理先輩は、少しづづ自分に好きだという気持ちを持ってくれればいいと言ってくれた。
そして、理先輩と私はつきあいだした。
< 10 / 137 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop