横で眠る「あなた」【未完】

第117章

理先輩に、「なんで、ハラハラするのか考えた方がいい。」と言われ、初めは反発して、考えるのをやめていた。

でも、「理先輩の為にも、私の為にも、坂田さんの為にも、考えた方がいい。」という言葉は、気になっていた。

それで、少しづづ考え始めた。
なんで、理先輩といるとハラハラするんだろう？

簡単に言えば、理先輩のアプローチがどうくるかわからなくて、ハラハラしていた。

じゃあ、私はそのアプローチがイヤなんだろうか？

突然、服をくれたりするのは、戸惑うけどイヤじゃない。

理先輩とご飯を食べたりするのも、イヤではない。

でも、将来を考えてと言われると、それは難しい。

一緒に生活する場合のご飯だけを考えても、理先輩と私には開きがあると思った。

理先輩は、朝食はパンを食べる人だ。
私は、ご飯を食べたい。

ここだけみても、開きがある。

昼食・夕食には、問題はないかもしれないけど、朝食はその日の活力になる源だと私は思っている。
そこに、開きがあるのは、問題だと思った。

そして、お金の使い方。
やはり、理先輩は、裕福な家庭に育っている人だ。
私は、庶民感覚では、生きてはいない。
私の感覚は、面白いかもしれないけど、将来を共にするには、違うんじゃないかと思った。

決して、理先輩が嫌いなわけじゃない。
でも、選んではいけないと思った。