横で眠る「あなた」【未完】
第119章
理先輩にも、気持ちがあることを知った理先輩は、手を繋いだりとスキンシップをしてきた。

でも、決して、キスをしたりはしてこなかなかった。

理先輩に言わせれば、まだ確実に私の気持ちが理先輩にあるわけじゃないからと言っていた。


理先輩は、相変わらず色んな女の子からアプローチを受けてるようだった。
でも、基本的に断っていた。

ただ、お茶や映画も行く、女の子の友人はいるみたいだった。
そういった女の子中に、本気になってしまう子もたまにいたみたいだった。
そして、理先輩の傍にいるのが、ツラクなって、自分から離れて行く子もいた。

高校の時から変わらない。
「来る者拒まず去る者追わず」の理先輩の精神。

これを言うと、瑞穂や明に「恵理子だけ、その常識から外れるんだ。」と言われる。
つまり、「去る者を追っている。」と言う。

安部くんなんて「それだけ、恵理子さんに去られたら困るんでしょうね。」と言う。

そして、「恵理子さんと別れ、再会するまで、理先輩は、死んだも同然な気持ちで生きてたのかもしれませんね。」と恐ろしいことを、安部くんは言う。

そんなことは、否定したい。
あれだけモテルんだから、誰かとつきあってた可能性の方が、高いと思うけど。

私だけに、固執してる理先輩って、イメージわかない。

昔からそうだけど、そんな理先輩って、想像できないよ。


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