横で眠る「あなた」【未完】
第132章
ランチの後、理先輩は、明の部屋の荷物を引き取って、私の部屋に来た。

そして、滞在日数を1日伸ばして、別荘に帰って行った。

もちろん、夏休みには、久しぶりに別荘に行く事を、約束した。


坂田さんには、謝ることしかできなかった。
それなのに、「人の心は、移ろうものだよ。」と言ってくれた。
「幸せになって。」と言ってくれた。

坂田さんを、これ以上裏切れないと思った。
頑張って、理先輩と幸せになろうと思った。

私の両親は、私と理先輩が大学で再会した時から、覚悟をしていたようで「いつ、こう言い出すかと思ってた。」と言われた。

そして、「本気なら、もう理くんの手を離さないようにしなさい。」と言われた。


そして、夏休み。
私は、本当に久しぶりに、理先輩の家の別荘に向かった。

何もかもが懐かしく思い出された。
そして、私たちは、ここから、又、新しく始まるのだと思った。
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