横で眠る「あなた」【未完】
第47章
しかし、私へのイジメは先生も伴って、酷さを増してきた。

授業中、私の名前をちゃんと呼ばずに、聞くに堪えないあだ名を私につけて、それを呼んできた。

一部の先生たちは、私のような普通の家の生徒が、理先輩のようなステータスな家の生徒とつきあうということは、あってはならいと、考えていた。

だから、どうにかして、私を理先輩から離れさせようとした。

自分の担任が、特にこのように考えていたから、私にとって、クラスは居場所にはならなかった。

中等部の時、口を聞いてくれた人たちも、全く口を聞いてくれなくなった。
グループ活動には、入れなくなってしまった。

恵子に会える休み時間と、理先輩たちと会える昼休みが、安らぎの時間だった。

しかし、こんな日々が私の心と身体を、少しづづ、蝕んでいた。
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