横で眠る「あなた」【未完】
第48章
1年の3学期に入った頃の私は、何か失敗をすると、長い時間落ち込むことが、多くなった。

一番酷い精神状態になると、死にたくなるほどだった。

それでも、そこから浮上できていたのは、恵子がいてくれたからだった。
恵子がいなかったらなどということは、恐ろしくて考えたくない。

恵子は、何度もせめて理先輩には、言おうと言ったけれど、私はどんなことがあっても言わないと頑なに言い続けた。

そんな私に、恵子は呆れていた。
それでも、私の意思を尊重してくれていた。
ありがたかった。


3学期が終わる頃、眠ることもできなくなってきていた。

今から思えば、鬱だったのかもしれない。
でも、その頃の私には、そんな概念はなかった。
だから、病気とも思わなかったし、病院にも、もちろん行かなかった。

そして、そのまま2年生に進級した。


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