横で眠る「あなた」【未完】
第56章
学校をやめたいと、両親に告げると、両親は私の最近の様子から、反対はしなかった。

しかし、体調や気持ちが、落ち着いたら、新しい高校に入りなおすことを提案された。

もしかすると、1年ぐらい人よりも遅れるかもしれないけれど、考えてもいいと思った。


とにかく、早くやめたかった私は、2学期が終わったら、やめてもいいと思っていた。

両親が担任に告げると、このままなら3年に進学できるのだからと、引き留めてきた。
おそらく、自分のせいで生徒がやめるのは、困ったのだろう。

それでも、私の意思が強かったので、「せめて、3学期までは続けたらどうか」と言った。
両親もこれからの私の将来のことを考えると、その方がいいと言った。

両親は、理先輩に学校をやめることを告げたのかと聞いて来た。
まだ、言っていないと、大事なことだから、ふたりでちゃんと話し合いなさい。と言った。

そして、私は理先輩に学校をやめることを話した。

理先輩は、学校をやめる事を聞いて驚いていた。
ただ、私にとって苦しい場所であることは、わかってくれていた。
だから、ゆっくりと時間をとって、話をしようと言った。

3年生は、自由登校になっていた。
そして、私は学校に行けなくなっていた。

だから、理先輩は、理先輩の家の別荘がある場所のホテルに行こうと私を誘った。

別荘だと自分たちでこなさなければならないこともある。
今回は、話をすることに集中したいから、ホテルを取ったと理先輩は説明した。

ゆっくり、話したい理先輩の気持ちは、良く分かったので、受け入れた。



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