横で眠る「あなた」【未完】
第81章
坂田さんに、理先輩と別れたことを告げた。

そして、もしも坂田さんの気持ちが変わっていないのなら、つきあいたいと言った。

坂田さんは、「気持ちは変わってない。 恵理子ちゃんが、告白してくれるのを待っていた。」と言った。

美智子には、私からも坂田さんからも、きちんと報告することに決めた。

どんな形の好きであろうと、好きは好き。
美智子の気持ちに、向き合ってあげたかった。

ただ、私も美智子も、後輩にとって、「お姉さん」的存在な面があった。
その2人が、恋愛でごたついているという印象だけは、後輩に与えたくなかった。
きっと、動揺する後輩が出て来てしまう。

だから、手紙のやりとりで、話し合いをした。
最後の最後だけ、学校外のカフェで話をした。

美智子は、最後まで「お兄ちゃんとして好き」と言い続けた。
私は、嘘に思えたけれど、彼女の嘘につきあう事にした。
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