横で眠る「あなた」【未完】

第88章

1回目の自主ゼミが始まってみると、私が予想していたよりも大人数だった。
そして、大半が女の子だった。

勉強というより、理先輩へのアピールがしたいう感じだった。

それでも、理先輩が勉強の雰囲気に持っていったので、そういった女の子たちも勉強しなくてはならなかった。

これでは、ただ理先輩へアピールしたい女の子たちは、「自主ゼミ」には来なくなるだろうなと思った。

自主ゼミ自体は、楽しかった。
色んな学部の学生と様々な話題について議論をすることは、とても面白い作業だった。

しかも、うちの大学は他学部他学科を、限度枠内なら履修できた。
他学部に知り合いができてくると、他学部他学科履修にも興味が出て来た。

理先輩の思惑はいざ知らず、学内に知り合いを多くする役割を「自主ゼミ」は担ってくれた。