あたしは猫。


「だから好きになっちゃったの?」

さやは、

「うん。」

と言ってうなずいた。

さや、可愛すぎ。

純粋すぎ。


確かに、あの宿は真っ暗で森ん中で、怖かった。


でも、あたしが寝てる間にそんなことがあったなんて全然知らなかった。
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