牙龍−元姫−
『そう言えばオイラ神楽坂に入学したんでヤンス』

『あ。着てる制服は神楽坂のだもんね』

『そうっす!溜まり場には行ってないでヤンスけど総長たちを追っかけて―――――――あ。すっ、すいませんっす』

『いいよ。続けて?』

『へ?』

『もっとカン太の話聞きたいの。―――――ダメ?』

『ぜっ、全然ダメじゃないっす!む、寧ろ聞いてくださいっす!』



カン太は色んな事を私に教えてくれた――――――――――牙龍の面子には総長達がいるからと言ったものの神楽坂には私がいるから会いたかった、とか。




牙龍には私が牙龍を追放という形で追い出されてから全く行ってない。だから総長や幹部の面々にはずっと会えていない。




『高校合格した奴は、頑張ったなって言って貰えたみたいっす。オイラも言われたいでヤンス』




神楽坂やその他の高校に入学した子達は言葉を掛けて貰えたいみたい。それがカン太は羨ましいみたいだった。

それだけ彼等に憧れているんだろうな…
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