牙龍−元姫−





飲み物を求め一億年と二千年前から渡り廊下を歩いているワタシ。そして漸く辿り着いた自動販売機に一安心。





「お!あったあっ―――――――――――たあああああああああああああああああああああああああああああああああああ?!?!?」





いまアタシの横を通った生徒が叫び声に驚いて倒れたがするが、気にしない。いや、気にする余裕がなかった。なんたってアタシの方が驚いてるからね。もう目から鱗。掛けてる眼鏡が割れそう。







だ、だだだ、だってさっ?



じ、自販機の前に…








「も、桃子ちゃん」



マイエンジェル桃子ちゃんが目の前にいるんだもーんっ!



あの柔らかい唇!あの雪のように白い肌!あのパッチリした目!指を唇にあて悩む仕草!まさにマイエンジェル!麗しの桃子ちゃんじゃないかああああああ!巻かれた髪が何ともキューティー!背が低いいいいいいい!同じ人間とは思えないいいいいいい!







――――ん?




ちょっと待てよ。




な や ん で る ?




イコール




こ ま っ て い る

















のおおぉぉおおあああああ!!!キタ―――――(゜∀ゝ゜)――!神・降・臨!神様仏様マリア様桃子ちゃぁん!これは桃子ちゃんとお近づきになれる神が下さった究極のチャーンス!!



ハッ。こうしちゃ居れん!時間は一刻と迫っているんだから!早く悩めるマイエンジェルの救出と言う名のお近づき大作戦を決行するために向かわねば!くけけけけ。
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