牙龍−元姫−
【NOEL】
ガヤガヤとざわつく華やかな繁華街。親子友達恋人、様々な人の出入りで賑わいを見せている。
しかし夜になると一変――――――――危ない街へと切り替わる。暗い街に光るきらびやかな店の灯り。人々は快楽・娯楽・快感を求め夜のネオン街へと足を進める。
そして刻は放課後。
そんな繁華街に私は千秋と制服のまま足を運んでいる。でも、
「そこの美男美女のカップル様!今日はカップルdayの為、半額とお安くなってますがいかがでしょうか〜?」
私と千秋は断じてカップルじゃないです。
「へえ〜、どうしよっか?」
「結構です」
カップルを装い態とらしく悩む仕草をする千秋の腕を引っ張り、私はスタスタと早足で歩く。
「もうっ、千秋!何であそこで悩むの?これで何件目!?」
そう。繁華街についてからカップルと間違われては声をかけられ、中々繁華街の入り口から進めていない。そしてイチイチ千秋がそれに受け答えするから尚更。
「だって響子センパイと俺お似合いのカップルみたいだし」
「カップルじゃないよっ!」
先ほどからカップルと何度も言われて機嫌をよくする千秋。私からしてみればいい迷惑でしかない。
しかし夜になると一変――――――――危ない街へと切り替わる。暗い街に光るきらびやかな店の灯り。人々は快楽・娯楽・快感を求め夜のネオン街へと足を進める。
そして刻は放課後。
そんな繁華街に私は千秋と制服のまま足を運んでいる。でも、
「そこの美男美女のカップル様!今日はカップルdayの為、半額とお安くなってますがいかがでしょうか〜?」
私と千秋は断じてカップルじゃないです。
「へえ〜、どうしよっか?」
「結構です」
カップルを装い態とらしく悩む仕草をする千秋の腕を引っ張り、私はスタスタと早足で歩く。
「もうっ、千秋!何であそこで悩むの?これで何件目!?」
そう。繁華街についてからカップルと間違われては声をかけられ、中々繁華街の入り口から進めていない。そしてイチイチ千秋がそれに受け答えするから尚更。
「だって響子センパイと俺お似合いのカップルみたいだし」
「カップルじゃないよっ!」
先ほどからカップルと何度も言われて機嫌をよくする千秋。私からしてみればいい迷惑でしかない。