牙龍−元姫−










+ + +




はて。ワシの目が可笑しいのか?



老化が始まったのやもしれんのう。




「……」





ここ(Noel)の空気が澱みすぎて、黒く濁って見えるんじゃが。



みなが無言じゃ。皆と云うのは、



相変わらず可愛く柔らかいオーラを振り撒きオロオロ戸惑っている響子ちゃん。



まだ中学生のあどけなさが残るワカメヘアーをしたニット帽の少年。


まるで何事もないかのように一人飄々とし、飽くまで自分は無関係だと貫く千秋。



そして―――――突然【Noel】にやってきたイケメンの青少年達。
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