牙龍−元姫−





――――俺達にとって





「牙龍の姫はお前だけだ」





華奢な体が小刻みに揺れて涙の雫が頬を濡らした。


何故この子はこんなにも儚いんだろうか。





(だから、どうしようもなく)(守りたい気持ちに)(駆られる)
< 440 / 776 >

この作品をシェア

pagetop