牙龍−元姫−



ふざけんな!てめえの方が変態だろうが!変態が変態呼ばわりされる俺の気持ちを考えろ!なぁにが“kちゃんFC”だよ!



俺は知ってんだぞ!?知らねえとでも思ってんのか変態集団が!



テメェ等が空き教室で輪になって野々宮さんの写真らしきモノを見ながらニタニタ笑ってたのを!



偶々扉の隙間から見ちまった俺はソッと閉めて、その光景を胸の奥に秘めたんだぞ!なのに恩を仇で返すんじゃねえよ糞眼鏡が!












睨む俺を諸ともせず、冷静に汚れ1つないメガネをあげる。



何も言わない眼鏡に麻痺を切らした俺はイライラしながら言う。





「なんだよっ!」

「キミ―――‥」




えらく真剣な眼差し。



キラリと光るメガネ。



ごくッと息を呑む。

























「FCに入らないか?」

「入らねえよ!」



勧誘かよっ!



大事な話かもって構えちまったじゃねえか!絶対この眼鏡、頭良さそうにみえてただのバカだろ!
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