牙龍−元姫−
当事者?真平御免
あまりにも有名な話。
継母にいじめられた少女が魔法使いの協力でお城の王妃様になる、あの話。
所詮は
童話であり
民話であり
昔話であり
おとぎ話だから、魔法使いが出てくるような荒唐無稽、何でもありの御都合主義がストーリーに散りばめてあっても全く差し支えはない。
城の舞踏会が終わり12時の鐘が鳴り響く中、少女は長い階段をかけおりる。
そして少女を追いかける王子様。
焦ったシンデレラはガラスの靴を片方落としてしまう。
去って行ったシンデレラを茫然と見送り、残されたガラスの靴を握り締める王子様。
そして王子様はガラスの靴だけを頼りに少女を探し出す、見事見つけ出された少女は王子様と幸せを掴みとり、幸福を手に入れたのでした。
ちゃん、ちゃん
おしまい
「所詮物語だね」
「千秋君は夢がないでヤンス!なんでそう淡白なんスか!もっと夢を膨らませて下さいっス!」
「むり」
「そ、即答スか…」
夢がない?
俺は間違ったことは言ってない。
夢と勇気を持てばカナワナイものはないと、魔法を使って新しい服と馬車をくれた。
しかし、魔法が効くのは夜中の12時まで。その時刻を過ぎると全て元通りの姿になってしまうと念を押される――――‥
「永遠の魔法なんてないから。所詮一時の夢にしか過ぎない。だから魔法は解けたんじゃない?」
「で、でも幸せになったっス!」
「おとぎ話だからね」
「…」
「睨まないでくれる?」
物語の主人公。
Cinderella(シンデレラ)
“灰にまみれた娘”の意があるらしいけど定かではない。
これは童話では有名な話みたいだけど全く興味ない。