牙龍−元姫−



私は目を伏せ考える。
深く静かに思いを巡らす。
辿り着く事はない、答えを探す。



わたし…?



私が原因なの?



何故か居ない里桜も。
何故か苛立った空も。
――――何故か、苦しそうな遼も。


全部、



私が原因…?



分からない。
思いは分からない。
言葉にしないと、分からない。
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