ルーズリーフ
☆麻雪深side



光輝と話したあの日から1週間、

季節はもうすぐクリスマスという日



私はまだ、

光輝のことを悩んでいた



「・・・・・・はぁ」



「マユ、ため息の数だけ

 幸せは逃げていくんだよー」



立夏が新しいシューズをはきながら

私に言う



「・・・もう逃げてる気がする」



「どうしたの?

 もしかして、隆人のこと?」



「え?」



「え?って・・・

 隆人と付き合ってるんでしょ?」



夏帆がリストバンドをはめながら

私に言ってくる



「・・・・・・リストバンド」



「あ、わかった?

 新しいのが可愛かったの!」



そう言って見せびらかす

夏帆



「・・・リストバンドのせいなの」



「「「はぁ?」」」
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