ルーズリーフ
「付き合ってた頃は、
嫌いって言われたし
デートも断られた」
「それは・・・
恥ずかしかったから・・・」
光輝の横に腰を下ろし、
小さな声で言う
「じゃあ、今日は?」
「っ、!」
「好きって言ってくれたし
デートも来てくれたよな?」
「・・・それは」
「嫌いじゃないけど
好きでもないんだよな?」
「・・・・・・ごめん」
嫌いじゃない
でも、好きでもない
「ほら・・・自分でも
わかってたんだろ?
自分が誰を好きなのか・・・」
「・・・・・・・・・うん」
「さっきから、
アイツの話ばっかだしな」
「・・・・・・・・・うん」