ルーズリーフ



「付き合ってた頃は、

 嫌いって言われたし

 デートも断られた」



「それは・・・

 恥ずかしかったから・・・」



光輝の横に腰を下ろし、

小さな声で言う



「じゃあ、今日は?」



「っ、!」



「好きって言ってくれたし

 デートも来てくれたよな?」



「・・・それは」



「嫌いじゃないけど

 好きでもないんだよな?」



「・・・・・・ごめん」



嫌いじゃない

でも、好きでもない



「ほら・・・自分でも

 わかってたんだろ?

 自分が誰を好きなのか・・・」



「・・・・・・・・・うん」



「さっきから、

 アイツの話ばっかだしな」



「・・・・・・・・・うん」



< 129 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop