ルーズリーフ
「・・・ごめん、寝坊した」
「こんな日に寝坊!?
俺なんか楽しみで寝れなかったのに」
「・・・ガキ」
蓮に毒舌を吐きながら
カラオケへの道を歩く
「涼たち、もう着いてるって」
今日はクリスマス
ピンク色一色の中を
蓮と一緒に歩いていく
栞菜と涼と約束していたカラオケ
私自身も楽しみにしていたから
進む足が速い
「それにしても・・・
クリスマスくらい2人で
過ごしたかったけどな~」
蓮が私の顔を覗き込みながら言う
「・・・いいじゃん。
夜は一緒にいるんだし」
栞菜や涼は
私の大切な友達