ルーズリーフ
「ノゾミちゃ~ん、
毒舌今日も絶好調だね」
「希海、この人のことも
知ってるの?」
「佑介でいいよ!
この人とか、そっけないし」
佑介君が、私の手を握りながら言う
「おい、佑介やめろよ」
すると、
達樹君がそっと私たちの間に
入り込んできた
「大丈夫?ろこなさん」
「あ、うん・・・」
近いところで目があって、
そっと視線を逸らす
「はいはい、
甘い雰囲気になる前に
早く打ち合わせ終わらせようね」
希海に言われて、
私は素早く希海の後ろに隠れた
男の子と話すなんて、
本当に苦手・・・