ルーズリーフ
・・・そろそろかな
音楽室から音が聞こえなくなって
待ち合わせの場所で待ってた俺は、
出来るだけ見やすい場所に移動した
すると、3分くらいで
制服姿のろこなさんが走ってきた
「ごめんなさい!
待ちましたか・・・?」
「大丈夫。
じゃあ、・・・帰ろうか?」
小さな声で言うと、
ろこなさんも小さく頷いた
2人ならんで帰る
「ろこなさんって、家どこらへん?」
「う~ん・・・
あと少し行ったところを
曲がったところ、だよ」
めっちゃ近い・・・
もっと話せると思ったのに・・・
「あの・・・・・・」
若干落ち込んでいるとき、
ろこなさんが話しかけてきた
「ん?なに?」
「・・・さんって呼ばれるのは、
ちょっと・・・嫌かも・・・」