ルーズリーフ
「もしよかったら、
俺の分も作ってくれないかな?」
「あ~、甘い。
修羅場になるよこれ」
希海が意味不明な言葉を言う横で
私は小さく頷いた
「でも、そんなにおいしいモノ
作れないと思うよ?」
「いいと思うよ、ろこな。
達樹達はそこらへんは関係ないし」
関係ない・・・?
じゃあ、作らなくても・・・
「ろこなちゃん、
今日、俺と一緒に帰らない?」
佑介君が聞いてくる
「私はいいけど・・・
希海、いいかな?」
「はいはい、
私もKY度高くないから」
希海から許可をもらって
今日の放課後、
佑介君と一緒に帰ることになった