ルーズリーフ

だんだん強く

☆ろこなside



「希海・・・

 お腹痛くなってきた」



「・・・バカじゃない?

 野球部の時みたいに

 明るくやればいいじゃんか」



試合直前のリハ

緊張し続けてる私は

ミスばかりしてしまった



「まぁ、今回の試合は

 ろこなにとって、大事ーなものか」



いつものように楽器の手入れを

しながら希海が言う



「・・・昨日、悩み過ぎて

 知恵熱出るかと思った」



「どっちでもいいんじゃない?」



「・・・そういうわけには行かないよ」



「え?」



「佑介君、本気だもん

 適当には決められない・・・」



「・・・ろこなが私に恋を語るとは・・・

 頑張れば?応援するよ」



小さく微笑んで

頭を撫でてくれる希海



「・・・希海のことも好きだよ~!」
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