ルーズリーフ
強いまなざしで見る佑介
俺は小さく頷いてから
佑介と一緒に試合に出た―。
2試合目と言うだけのことはあって
ありえないくらい、相手を抜くのは
難しくなっていた
「・・・ちっ」
ガキみてぇ・・・
いらだって、いつものような
試合が出来ない
その間にも佑介は
いつも通りのやり方で
1本シュートを入れていた
「・・・俺だって・・・っ!」
先輩からボールをもらい、
シュートを決める
・・・まず、一点!
応援に来てくれた人たちから
声が上がる
「やっと一緒だな。
まぁ、負けないけど」
佑介が近づいてきて言う