ルーズリーフ
「・・・だから、
アイツのこと好きなんですよ」
「知ってる。
でも、俺のこと好きにして見せる」
「・・・・・・バカですか」
「まぁ、成績は後ろから
数えた方が早い・・・」
「そういう意味じゃないです・・・
とりあえず今日は帰りましょう
わざわざ付き合ってくれて
ありがとうございました」
深くお辞儀をして
家へと続く道を歩く
「送っていく」
「いいですよ。
すぐ近くですし・・・」
來亜先輩を軽くあしらって
1人で家に帰った
今でもアイツのことが好きなのに
先輩を好きになるなんて、
あり得ない・・・
そう、自分に言い聞かせながら・・・