獣は禁断の果実を蝕むのか。

「すみませんでした!!!」


深く深く頭を下げた。


もう、罵倒されるのは覚悟。


専務を疑った上に、文句まで言っちゃったんだもん。


「…今夜の予定は?」

「え!?今夜?」


意味の分からない質問に、思わず頭を上げた。


「オレの今夜の予定です。」

「えっと…」


「全てキャンセルしてください。」

「えっ!?」


「お詫びはします。」


そう言いながら立ち上がった。
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