獣は禁断の果実を蝕むのか。

「こういうスリル、好きだろう?」


この声!!


「九重部長!?何をやっているんですか!!!」


無意識に大きな声で怒鳴っていた。


だって、会社のトイレって。


そういう場所じゃないでしょ!?


「沙菜ちゃん?順番ね。」


急にテンション上がった声で返事をした。


声で分かるのもビックリだけど。


「順番じゃないです!!そういうことをする場所じゃないでしょ!!」


ホント、何考えてるの!?


こんな獣と…


これからしなきゃいけないことを考えると。


めまいを起こしそうになる。

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