獣は禁断の果実を蝕むのか。
これは…ムリ!!
心は拒否しても、節ばった九重部長の5本の指は容赦なく私の小さな胸をつかんで、その先端のピンク色のキャンディにも似た小さな先端を指先で弾くように遊び始めた。
私に否定させないかのように、激しく口をふさいでいた九重部長の唇は。
ゆっくりと首筋へと移動する。
ハアハアと、やっと吸えた空気をいっぱい肺に送り込むと。
「…待って!!」
やっと言葉になった。
「ああ!?」
明らかにその先を中断されたことに苛立つように答えた。