獣は禁断の果実を蝕むのか。
専務の炎熱のように熱を持ったモノが、私の中心部からまっすぐと奥へ、奥へと押し込まれていく。
その衝撃が甘い痺れとなって、体の芯から渦を巻くように全身へと流れてゆく。
「……今日は…最後まで…付き合ってくれますよね?」
「む……ムリ………!!」
速度を上げる衝撃に、もう、カラダも頭の中もグラグラと揺れ動いて、理性も何もかも全てをとろけさせてしまう。
急上昇する快感に、もう、待ったはかからない。
「もう………あぁ……あぁ………!!」
苦しそうな声を上げながら、専務のありったけの思いを受け止める前に。
ビクン、ビクンと、カラダだけじゃなくて。
心臓までけいれんさせながら。
専務の胸の中に深い息を吐きながら倒れ落ちた。
その瞬間、バタンッ!!!!っと、ドアを開ける大きな音がした。
「お楽しみ中、悪いんだけど!!」
大きな声を出しながら、九重部長が足早に専務室へと入ってきた。