獣は禁断の果実を蝕むのか。

今度は、普通の事務がいいな。


小さな会社で。


私に合った世界で…


ブルルルル…


テーブルの上に置いてあった携帯が鳴った。


この携帯が鳴るのは久しぶりだ。


サブディスプレイには、見覚えのない番号。


「…はい?」

「小松、久しぶり。」


「皆瀬さん!?どうして番号が分かったんですか!?」


意外な人物の電話に、驚いてしまう。

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