獣は禁断の果実を蝕むのか。
教えて欲しいのは…カラダにですか?
潜入といっても、通常の秘書業務はあるわけで。
「それ、株主総会用だから、すぐに藤衛専務に持って行ってくれるかしら。」
茶色の封筒をあかりさんから渡された。
「うちは3人専務がいるから、間違えないように。」
皆瀬さんに念まで押されて。
「はい。」
急いで藤衛専務の部屋に向かった。
封筒の裏の右下の隅を確認して。
小さな○の印がないってことは、チェックしなくていいってことか。
フウッとため息をついた。