獣は禁断の果実を蝕むのか。

カツカツとヒールの音をさせながら、渡り廊下を戻った。


ウィイーンと音をさせながら、自動ドアが閉まったと同時。


「はあ…」


大きなため息をつきながら、ガクッと肩の力が抜ける。


手には冷や汗がダラダラ。


もう、帰りたい。


これだけで疲れた。


バクンバクンと猛烈な音をさせている心臓。
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