獣は禁断の果実を蝕むのか。
デジウェアが完成したなら、一刻も早く会社…常務に届けなきゃ。
それで、私の任務も完了。
晴れて元の生活に戻れる。
この巻き髪やヒールともおさらばだ!!
ちょっと心が舞い上がる。
「おっ!!小悪魔ちゃん。」
スーツは着崩しているし。
いきなり肩に腕まで回して。
やっぱり、ホストにしか見えない。
「小悪魔ちゃんって、何ですか?」
つい、口がとがってしまう。
「ツンデレとは違うだろ?」
「何がですか?」
舞い上がった心なのに、ムッとしたくなる。