叶ってほしい
「優愛ー!!」
声がした方を見てみると
すごく嬉しそうな顔をした萌恵が走ってきた。
手には、
四つ折りされた手紙らしきものが。
「何々?藤村関係?」
そう言った私に小さい声でうん…と言った。
「直接渡された?」
「ううん、さっき引き出し見たとき入ってた。」
直接じゃないんだ…
「ね、それ見せて?」
「いいけど…」
「けど?」
「これにね、中村に見せんなって書かれてるの。まぁ、たまごっちの見せてもらったから見せるけどね」
そう言って笑った。
手紙には
「菊地さんへ
もう知ってると思うけど僕はあなたにIloveyouです。
良かったら僕と付き合ってください。
注意
いやなら、断ってもOK」
だった。
てか、あいつ頭いいはず、だよね?
Iloveyouの部分を日本語に直したら
「僕はあなたにあなたが大好きです」になるよね?
英語、あいつより分かってるかもしれない。
「てかこれ、日本語に直したら意味わかんないよね」
同じことを思ったのか萌恵が言ってきた。
「だよね、うちも思った!!」
「おまえらー、」
深水だ。
「今日家帰ったらすぐ××公園な」
「すぐ!?ちょい遅れるかもだけど分かったー」
萌恵が答えた。
「今日、一緒行こうね。」
萌恵と約束した。