叶ってほしい

家族



私と萌恵は自転車で待ち合わせ場所の公園へ向かっていた。



「今日、何するとかいなね」

私が切り出した。



「わかんない。ちょっと怖いよね」

「分かる。何するのか聞いても教えてくれないし」


「ねー、」




「お前ら遅いと!!」


「友作じゃない?」


「多分」



「何しよったとや!?遅すぎ。主役お前らっちゃけん。」



主役!?


「仕方ないじゃん。女子にはいろいろあんの!!髪といたり結んだりてか、主役って何?深水」



「お前ら2人と藤村、玉井4人が主役。意味、わかったろ?」


深水の口角かニヤッってしたみたいに笑った。



それが合図のようにこの場にいる

8人、いや10人以上の人が盛り上がった。


しかも全員同じクラス。




「よしっじゃぁ始めるか。」



何を?


多分、萌恵も状況が分かってないだろう。



「王様ゲーム!!」





…は!?
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