結婚できるの?
だが陽太の過ちは……

その愛しさが恋愛感情ではなく、友情や仲間意識によるものだと認識できなかったこと。

気持ちが昂ぶっていたため、友情も同志愛も恋愛感情も、全部ごちゃ混ぜにしてしまった。

そのときの陽太は、亜里沙に対する様々な感情の中で何が一番強いのか、自分でも見えなくなっていたから……。


「私、陽太が好き! ずっと前から好きだったの」


部屋の中に入った途端、亜里沙は感極まって告白した。

居酒屋で涙が溢れたときからの、興奮状態が納まっていなかった。


「……亜里沙」


陽太は思わず亜里沙を抱きしめていた。
< 106 / 744 >

この作品をシェア

pagetop