結婚できるの?
「イアリングは私から亜里沙に渡します。いつなら会えますか?」

「ありがとう。僕は明日でも、もし良ければ今からでもいいよ」


千香は腕時計に視線を落とし、時刻を確認した。

18時40分。

空は夜の闇に包まれているが、まだ遅い時間ではない。


「今からなら、どこに行けばいいですか?」

「僕がそっちまで行くよ。千香さんが待てる場所ある?」

「駅前のカフェで待ってます。着く頃に連絡ください」

「うん、わかった」
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