結婚できるの?
千香はベッドの中に入っても、なかなか眠れなかった。

枕元に置いた携帯を何度もチェックして。

返事すら来ないことで千香の孤独感は募り、眠りに落ちたのは明け方だった。

朝7時、セットしてある目覚まし時計が鳴った。

千香は眠い目を擦りながら起き上がる。

起きるとすぐに携帯を見た。


あっ! 陽太からのメールが来てる……!


千香の鼓動は一気に速くなった。

自分がこんなにもドキドキすることに驚きながら、千香はメールの本文に視線を落とした。
< 341 / 744 >

この作品をシェア

pagetop