結婚できるの?
二本目の缶ビールを飲み終え、三本目のプルトップを開けて飲み始めたときだった。

自分では酔っていないつもりだったが、実際はかなり酔っていたのかもしれない。

誰かと無性に繋がりたくなった。

メールだけでも構わない。

イブの今夜、心温まるメールが一通でも来れば……。

陽太……智和さん……。

誰かと繋がりたいと思ったのは間違いで、望んだのは二人だけだった。

亜里沙は二人に同じメールを打っていた。

さも大勢の友人に向けて、一斉に送ったかのように思えるメールを。
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