結婚できるの?
亜里沙がメールを送信してから、数時間経っても返信は来なかった。

陽太からも、智和からも。

亜里沙は缶ビールを片手に、泣きながら笑っていた。

アハハ……バカみたい……ほんとに大バカ……

イブの夜、別れた男たちにメールなんか送って。

しかも下手な小細工までして。

その二人ともにメールを無視されて。

今の自分はなんて惨めなんだろうと蔑む、自虐の笑いだった。
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