結婚できるの?
目覚まし時計を朝7時にセットしている途中で、携帯が鳴った。

メールを受信した音だと気づき、亜里沙の心に緊張が走る。

期待しちゃダメ……。

きっと女友達か、仕事関係のメールなんだから……。

自分に言い聞かせ、期待が失望に変わらないよう心構えをしてから、メールを開いた。

嘘でしょ……?

陽太からの返信だと知った瞬間、亜里沙の目から涙が溢れ出す。

感情が高まり過ぎて、本文を読む前から亜里沙は泣いていた。

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