結婚できるの?
「しっかりしてないよ。気分は学生のままだし」


毅は目を細めて笑い、焼き鳥を頬張った。


「でも先輩は正社員だし、立場とか責任とか、バイトとは全然違うと思いますよ」

「亜里沙ちゃんだって頑張ってるじゃん。社員の間で評判いいよ!」

「ほんとですか?」


亜里沙は喜びの声を上げていた。

社内で仕事の評価が高いのは、素直に嬉しく誇らしい。


「ほんとだよ。努力家だし明るいし、みんな褒めてるよ。それに美人!」
< 472 / 744 >

この作品をシェア

pagetop