結婚できるの?
「もう大丈夫です。心配かけてすみません」

「ほんとに大丈夫?」

「はい。ちゃんと一人で帰れますから」

「わかった。じゃあ俺も帰って爆睡するか」

「私も、ちゃんと家に着いてから爆睡します」


二人が笑顔で言い合っていると、電車は駅に停まった。


「あ、降りなくちゃ。じゃあまたね!」

「はい、また」


毅は座席から立ち上がって降りる直前、亜里沙に軽いキスをした。
< 500 / 744 >

この作品をシェア

pagetop