結婚できるの?
えっ……?!

亜里沙は頭の中が真っ白になった。

何が起こったのか、咄嗟には判断できないほど驚いた。

唇に残っているのは、毅の感触。

触れるか触れないかぐらいの軽いキスだったけれど……

それでも彼の唇の感触は残っている。

ドアが閉まり、電車が動き出す。

亜里沙がホームを見ると、毅は笑顔で手を振っていた。
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