結婚できるの?
朝なのにカーテンを閉め切った薄暗い部屋の中で、亜里沙はメールを凝視していた。

陽太とはクリスマスイブの夜にメールして以来、連絡し合っていない。

まさか陽太の方からメールが来るなんて信じられなかった。

あれほど好きだった陽太……。

陽太への想いは、まだ消えたわけじゃない。

亜里沙はドキドキする胸を押さえ、深呼吸しながら本文を読んだ。


――おはよう。久しぶり。
メールなんかして、迷惑だったらごめん。
もし亜里沙が良ければ、会って話したいことがあるんだ。
無理なら断っていいよ。
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