結婚できるの?
「そうそう、あの約束は実行していいのかな?」


笑っていた毅が真面目な顔になって訊いた。


「何の約束ですか?」

「4月になって、ダンスの担当が始まったら、お祝いするって話だよ!」

「いいんですか?」


亜里沙の顔がパッと輝いた。


「それ、俺のセリフ。俺が誘っていいのかな、迷惑じゃないのかな、って最近考えてたから」

「迷惑だなんて……。すごく嬉しいですよ」
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